フェアレディ Z33 メンテナンス マニュアル

 
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 R390  リヤブレーキ(AD14VE型)のブレーキパッド交換

 
  準備するもの
 
■ ブレーキパッド

純正品ならディーラーで購入できます。
社外品ならネット通販等で購入すると割安です。
車種により異なりますので車検証で確認します。

■ ブレーキグリス

鳴き止め防止にインナーシムカバーとインナーシムの間に塗ります。
パッドの摩材面とキャリパー内のピストン接触面には塗らないようにして下さい。

■ ブレーキクリーナー

ブレーキや金属パーツの汚れを落とす強力洗浄剤です。

■ スポイト

ブレーキのピストンを戻した際にマスターシリンダーのリザーバータンクからブレーキオイルが溢れないように吸い取ります。

■ タオル

マスターシリンダーのリザーバータンクの回りに置いてブレーキオイルが溢れた時に受け止めます。

 
 
  ブレーキの構造
 
SFIA2013J.jpg

1.
ユニオンボルト
2.
ブレーキホース
3.
銅 ワッシャー
4.
キャップ
5.
エアブリーダー
6.
スライドピンボルト
7.
シリンダーボディー
8.
ピストンシール
9.
ピストン
10.
ピストンブーツ
11.
リテーニングリング
12.
インナーシムカバー
13.
インナーシム
14.
インナーパッド
15.
パッドリテーナー
16.
アウターパッド
17.
アウターシム
18.
アウターシムカバー
19.
スライドピンブーツ
20.
トルクメンバー取付ボルト
21.
トルクメンバー

■ 注意 ■
  • キャリパー及びパッドに付着した粉じんは、集じん機で集め清掃する。エアブローなどで飛散させないこと。
  • ブレーキパッド叉はシリンダーボディーを外している間、ピストンが急に飛び出す恐れがあるため、ブレーキペダルを踏み込まないこと。
  • キャリパーASSYの分解又は交換を除いては、トルクメンバー及びブレーキホースの取付ボルトを取り外す必要はない。なお、このときブレーキホースを引き伸ばさないようにシリンダーボディーを針金などで吊るしておくこと。
  • ピストンブーツに損傷を与えないこと。
  • ブレーキパッドを交換するときは、シム及びシムカバーをセットで交換すること。
  • ブレーキフルードをローターに付着させないこと。
■ 参考 ■
 
パッド摩耗センサーは右輪のアウターパッドのみに装着されている。

 

 
  パッドの取り外し
 
1.車両からタイヤを取り外す。

2.車両からタイヤを取り外す。

3.シリンダーボディを針金などで吊しパッド、パッドリテーナー及びシム、シムカバーをトルクメンバーより取り外す。


 
 
  パッドの取り付け
 
1.シムカバーとシムの間にニッサンディスクブレーキグリース(KRF16 00005)を塗布し、インナーシム、インナーシムカバーをインナーパッドにアウターシム、アウターシムカバーをアウターパッドに取り付ける。

2.トルクメンバーにパッドリテーナー及びパッドを取り付ける。

3.パッドが取り付けられる位置までピストンを押し込み、シリンダーボディーをトルクメンバーに取り付ける。

■ 参考 ■

ディスクブレーキピストンツール(汎用工具)等を用いてピストンを押し込むと押し込みやすい。

■ 注意 ■

ピストンを押し込むことにより、ブレーキフルードがマスターシリンダーのリザーバータンクに戻るため、リザーバータンクの液面に注意すること。


4.スライドピンボルト(上側1本)を取り付け、規定トルクで締め付ける。

5.ブレーキの引きずり点検を行う。

6.タイヤを車両に取り付ける。



 
 
  走行前の点検
 
これを忘れると1発目のブレーキが効かずに激突事故を起こします。

1.車を停止したまま、踏みごたえが出るまで、ブレーキをポンピングします。

2.踏みごたえが出たら、サイドブレーキを引いて、サイドブレーキが効くことを確認します。

3.次に、サイドブレーキを引く準備をしたまま、徐行してフットブレーキが効くことを確認します。


さあ、心の準備は出来ましたか?

すべては、
自己責任です。

それでは、気おつけて・・・ いってらっしゃ〜〜い!